かっこいいぞYAMAHA、しかし…

 高校生の時に初めて買ったバイク、人生で一番の買い物だ。
 その後、いろいろなものを買ったけど、あの中古のR1-Zより時間をかけて買ったものは無い。だからやっぱりYAMAHAか好きだ。
 そもそも企業イメージとしてのYAMAHAは素敵すぎる。街で見るYAMAHAはバイク屋だけでなく楽器屋音楽教室や水回りのリフォームだ。バイクに乗って楽器をやってリフォームで素敵な水回りにして…、いくらYAMAHAファンでも難しいだろ。お客の囲いこみする気ないだろ。調べたらちゃんと別会社だし。そりゃあ、バイクの生産ラインにたまにラッパや蛇口が流れてくるとは思ってないが。
 調べたらもともと、楽器屋のYAMAHAが軍に木工技術をかわれて飛行機のプロペラの試作をしたらしい。じゃあ、それでエンジンも修理とかしているうちにじゃあ、エンジンも作っちゃおうって感じで発動機がはじまったみたい。たぶん、電子ピアノ作ってるうちにコンピューターの音源部品つくったりこないだ電気屋さんでもYAMAHA見たぞ。水上バイクつくってるからプラスチックや水回りの部品に強くなったり。なんだか、現場の「この技術使えばこれもつくれるづら」って声が聞こえてきそうな事業展開だ。
 世界的にプロ経営者が幅をきかせて、株価や人員整理でちょこちょこっとやるのが経営だ。みたいな時代だが、やはり消費者としてはYAMAHAみたいに技術者の顔が見えてくるような会社に魅力を感じる。机の上で考えてるんじゃなくて工場や研究室の意見を吸い上げてるような。
 会社でいくら聞き入れられなくても、積極的に提案をしていこう、自分の出来る範囲で。そんな働き方観まで教えてくれるYAMAHAはやはりカッコイイ。まぁ、なぜかYAMAHAに就職したいとも積極的にYAMAHAを買おうとも思ったことないけど。今は、バイクはカワサキだし娘の楽器はカシオだしリフォームはタカラスタンダードだけど。だってYAMAHAは高いから…。