最強の格闘技

 最強の格闘技を論じると、まず試合派と実戦派にわかれ、試合派はルールでまずもめてリングか金網か畳か着衣か裸かヌルヌルしちゃだめかとか、実戦派は素手か武器ありか一人か多数かなどで必ずぐだぐだになる。
 そんなものは、一人一人が自分にあわせて考えれば良いことだし、心がけの問題だ。素手の格闘家が刃物相手に素手で闘う必要もないし、護身術でリングのテクニックはいらない。組技の人が大勢相手に関節技にこだわる必要もないし。ようは心がけだ。
 プロで木戸賃とってやるのは多かれ少なかれエンターテイメントだし、アマでやる試合は試し合いで鍛錬だ。ただし、どんな試合でも強くなると思う。例え格闘技ですらなくても。
 ようは体が強くなってさえいればどんなスポーツも武道だし強さはその先個人の意識だと思う。強くなるために野球やってもいいんだ。強さを求めれば。
 スポーツですらなくても読書やゲームも強さを求めれば格闘技だし、観戦なんて修業だろ。
 
 俺も強さを目指すからには日々のなかできるかぎり強さを意識して、自分史上最強の自分を目指したい。そして強くなっているという自覚が、醍醐味でありその自覚じたいが目的であると思う。自分のやっていることに自信がなければ試合でも実戦でも役にたたない。自信がなければ冷静にもなれない。実践者はそうして日々を積み重ねるのであるだろう。
 そういやぁ、盧山初雄館長は子ども達に、武道はみんなが強くなるメソッド…みたいなことを言ってた。やっぱ、館長さすがだな。