子どもがしゃべること

 動物園に行った直後にテレビでシマウマ脱走のニュース。「かわいいねー」「カアイネー」同意を求められても、そのシマウマが麻酔射たれて溺れちゃう結末を知ってるとなんとも言えない。
 夜中にパパの布団に入ってきてかわいいなーと思ってたら一言「アッチイッテー」俺の布団なんですけど。
 「会社の皆に私が四月から年中さんになるって言ってー。」
「うーん、そしたら会社のみんなはなんて言うかな?」
「はやいなー、って言うんじゃない?」
よそんちの子の成長報告は確かに「はやいなー」としか言いようがないよな。
 幼稚園の先生に「パパの好きなものはなにかなー?」って聞かれたらしく「お酒。」と答えたらしい。その通りですが…。


 頭の中で考えが言語化されている。言葉を知らない赤ちゃんと言葉を知っている子どもとは、そういった意味でもすごい成長してるんだなと思う。頭の中が整理できるのだから。そしてその言語が日本語か英語かその他の言葉かは、人格を形成するうえで結構影響があるんじゃないかと思ったりもする。考えが一旦日本語になって表出するのと北京語になって表出するのとは出方が違うこともあるはずだ。
 子どもたちにはいい日本語を学んで欲しい。日本人の美徳の源泉はそこにもあるはずだから。
 中国人の女の子に聞かれたことがある。「日本語は同じことにいろいろ呼び方があって難しい」って。俺は「同じようで微妙に違うこともあるんだよ」。「じゃあウンコとウンチはなにが違いますか?」。俺は少し考えて言った。「あくまで俺個人のイメージだけどウンコは固くてウンチは軟らかい!」。正解はわからないけどこれも日本人の美徳でしょうか?。