結局、子どもに期待すること

 アイドルマスター?とかいうののCMを見て娘が「大きくなったらこうなりたーい。」と言っていた。「アイドルは大変だと思うよー。」と言ってる嫁さんは賢い人だと思った。
 赤ちゃんのときは、それこそ可能性が無限大に広がっていて親が期待しちゃうのもわからないでもない。子どもの時に俺も親の期待で苦労したたちだ。期待をかけまいと思っていたけど、一つだけ些細な期待はいつか子どもを生んでほしいということ、子孫を残してほしいなーってことだった。
 でも、去年の今頃にお姉ちゃんの意識がへんになっちゃって痙攣して救急車で運ばれてるときに俺は思った。「なんでもいいから、お父さんを残して逝ってくれるな」と。結局、糖尿病ということで、一生付き合わなくてはいけないけど、元気に帰ってきたけど、あの日妹ちゃんを抱っこしながら願ったことは忘れない。
 結局、元気に楽しく生きて行ってほしい。それしかない。そのためにどうすればいいのかそれすらも全然思い付かない。あまり劣等感をいだかないようにいっぱい褒めて、やりたいことをなるべくやらせてあげて、そのくらいしか思いつかないな。あと、しょっちゅう「お父さんは君たちのこと大好きだよ」って言っている。いつか世界の全てが敵のように感じちゃう日が来ても、自分達はお父さんに愛されていたんだと思い出して欲しいから。